2014年6月27日金曜日

「ちょっと置き」ぐせ・出がけに持ち物を探してあわてる対策(整頓)


今回はこのほうが圧倒的にわかりやすいこともあって、やっとイラストで説明を作ってみました。影が目立ってごめんなさい。
先日AS持ちの方々と少しやりとりをする中で、「ちょっと置き」ぐせの話題が出たので書いてみました。でも、これはどんな人でもけっこう使えるんじゃないかな。

わたしの方式は視覚優位の人に向いていると思いますが、わたしがやっていることは、「専用の場所に置きたくなる見た目をつくる」ことと、「置き場所を自分の動線上にする」ことです。
特に手軽なのはマスキングテープまたはメンディングテープ(ちょっとさらさらしたテープで、わたしはこの感触が好きです)を使うこと。置き場所を決めて、テープをそこに貼ってやるだけ。
これらのテープ(特にマステ)だと、貼ったりはがしたりできる上に、テープに直接ボールペン等で文字や絵がかけます。ですから、「やっぱりやめよう」が簡単にできます。テープの上に「病院のとき」とか、「いつも使う」とか、いろいろ書き込みができます。わたしは置き場を決める以外にも、機械の使い方をちょっとメモして貼ったり、コンセントのプラグに「携帯」「パソコン」とか書いて、プラグを見れば何につながっているかすぐ分かるようにしたりしています。はがせるので、今日やりたいことやアイデアを気軽に貼って、できたらはがしてしまうこともできます。ホワイトボードを買うほど、毎日予定を書くのもなあ・・使わなかったら無駄だし・・・程度の、だけどいろいろと可視化したい方におすすめです。

あとは、そこまで困っていなければ、「この箱の中には筆記具をいれるけれど、中は奇麗にならんでいなくてもOK!」と、ある程度許してしまうことです。量が多いものやストックは、(断捨離などどいいますが)、そうはいっても、すぐには減らせない事情もあるだろうし、災害等のもしもを考えてしまうと、部屋がせまいからといって、ストックを作らないのも不安ですよね。そして、いつものやつですが、「これはやるとちょっといいけど、ルールではない。とらわれない」ということを常に忘れないように・・・そう言う意味でも「はってはがせる」のはマッチしていて良いです。

2014年6月7日土曜日

体温調節(脳ー(自律)神経,発汗)とその原因・対策実践2/2

前回の記事の続きです。
今回は前回の「原因」を受けて、最近私がしていることについてです。


対策実践

・どんな姿勢(ねころんだまま、すわっていても立っていてもよい)でも良いので、まず手から、徐々にセルフマッサージとストレッチ
ツボやリンパを中心に気持ちいいくらいに刺激すると身体に力が入りやすくなります。ちからは入らないのに、いろいろなところが凝っていたり滞っていることが多いです

・少し家の中を動いてみる、水分補給、窓を開ける
これで徐々にならせるようならならします。それでもダメなら(現状)無理をしないで休む。水分は少量。多すぎると、私の場合は身体のなかは冷えても、熱が逃げている訳ではないので、よけい不調になることもある。

・熱さまシートや、氷などでリンパを冷やす

・できれば、外に出て太陽と風にあたる
これができるととても調子が良くなります。熱がすでにこもりすぎている場合は危険かもしれませんが、短時間ですこしずつ
うちの周りは田舎なので、ピョンピョンはねたり、スキップしてみたり、つま先歩きしたり、クルクルまわったり、思いつくままに踊るようにストレッチしながら歩いても、時間によっては人に会わないので、おもしろいです。
できれば「りんぱ〜〜あせ〜あせあせでろよ〜」とか、あやしい歌を歌いながらふらふらしてみたいですが、まださすがに、試していません。セルフマッサージや、マッサージしてもらうときは、「りんぱ〜」とか「合谷〜」とか言うこともあります。もしかしたら、言葉にすることで、意識の舞台に「効果」が上って、特に発達凸凹のある人には効果的かも?とふと思って、ちょっと気になっています
「太陽に当たっている」「自分の身体が動いている」ことが、すべての感覚に訴えるためか、と解釈していますが、暑さ対策なのだけれども、日に当たる方が、汗を上手にかくことができて、風も取り入れやすい気がします。
わたしは、最近育て始めたハーブや、祖母の育てている野菜・果物を眺めたり、用水路の流れ、音を感じてぼんやりします。調子が良ければ、歩いたり自転車に乗ったりします。朝と夕方の習慣になるといいと考えています。ただし、習慣はルールではないし、ルールも習慣も破ったりかえたりしてよいということを、メモや言葉に出すことで、無意味な「しなければならない」へのとらわれを避けています。

・寝る前に、熱いお湯を30分ほどかけて飲む
これは、今処方されている漢方の飲み方なので、医師の指示で飲んでいるものですが、身体の内側がじわっとあたたかくなって、じわじわ汗が出ます。「わたしの内蔵はこんなに冷えていたのか!」と、とても驚きました。これを飲み始めてから、とても症状が軽くなって、少しだけ汗をかく体質になったような気がしています。
このことで、すこし冷たい飲み物を飲むのを控えて、常温やあたたかいものを増やしたり、コップを小さいものにしたりしました。この暑さで、常温で飲み物を飲む習慣が壊れていたことに気がつきました・・・

・次の日どうしてもきちんと活動したい日は、寝る前に、起きてすぐ見えるところに、「薬飲む」とか「リップクリームを買う」とか、「できる限り、やりたい・かつ・やる必要がある」事柄をかいて貼っておく、または人に言っておく(メール等文字で残るものがよい・視覚優位/言語優位の場合)。外に出るもので、自分の欲求にそったものがいいです。


・・・今のところこのようなことをしています。ここ2日、すこぶる順調に夏バテのような状態から改善しているので、気温の低下もありますが、効いているのかな?と思っています。昨日今日は気圧が低いはずなので、以前より、気圧にも強くなった気もします。以前は気圧低下および低下する前は完全に寝込んでいたので。


書き出してみると、何を当たり前のことを!ということですし、忙しくてそんなことやってられるか!ということですが、私にとっては、文字にして意識の舞台にのせてあげることが大切です。そして、「当たり前であること」「知っていること」と、「実感していること」には、大きな隔たりがあるのです。
これも当たり前かもしれませんが、定型の人でも、実感していることというのは、「やったこと」だけなのです、「当たり前」だと思っていても、それは必ずしも、自分を使って実験したことではないのです、それに重きを置きすぎない方が良い気がします。ASD者にとっては、なおさら、認知のゆがみや、もともと持つ妙な自分ルール・固定観念のようなものを認識して、無駄な困り感から抜けだすために、こんなふうに可視化することが有効なのではないかと思います。どんな人でも、なんとなく気持ちがもやもやするならば、よい手段の一つとなりうると思います。
散歩中に見つけた綿毛のランプ
いづれ写真のノートのように、イラストもつけて記事にしたいです。
ほかにも、いきなり自分の頭の中から言葉を取り出すのが難しかったので、発達関連の書籍から書きうつしたり、書き込みをしたり、付箋を貼ったりしています。
すべてをまとめて、自分の説明書にしたいです。本当は数にものをいわせてないで定型者の説明書が欲しいよ〜、なんてことを思うこともありますが、きっとそれよりも、こうして自分のことを自分で研究する方が喜びも得るものも大きいはず。
ノートに書きためているもの。

2014年6月6日金曜日

体温調節(脳ー(自律)神経,発汗)とその原因・対策実践1/2

ASDの人には汗をかきにくい、暑さに弱い、体温調節な苦手という人が多いそうで、小さい子なんかは床にベタッと寝そべる子も多い(ヒンヤリする感触が心地よい)、という記述(参照:など・・・いっぱい出てきます。きちんとした論文のようなものは読んでいませんし、私のブログの目的として、またあくまでも個人(私)そのひとがもつ、彼ら自身のものである「困りごと」を発見し、改善できればよいわけです。)をいくつか読んだことで、もしかして、私も体温調節が苦手なのか?と考えました。

確かに、私も、自由にしていいのだと分かっていると、床にもの凄い身体の曲げ方(低緊張も絡んでいると思いますが、今回は、いろいろな場所を床につけるため、という意味で)でねそべっていることが多いです。
私は自分の状態を認識するのもとても苦手ですし、他の特性からくる部分や、他者とのちがいもよくわかりません。ですから、本当に「苦手」で「できない」のかはまだよくわかりません。

ただ、確かに比較的汗をかきにくい(たまにどうしてというくらい汗をかくこともありますが)し、岩盤浴にみんなで行って、周りの子が汗びっしょりになっても、じんわりとしか汗をかいていませんでした。
それなのに、そういう場面で暑気あたりのようになって、からだに熱がこもりすぎ、気を失ってしまうことも何度もありました。みんなで温泉や岩盤浴は楽しいし、温泉などそのものもとても好きなので、悲しい、申し訳ない思いをしました・・・

さらに、ここ数日の暑い日で、完全に参ってしまい、起き上がるのが精一杯、身体がふにゃふにゃで関節に力が入らない、やる気があるのかないのかよくわからない、身体がほてってぼんやり、周囲に指摘を受けて熱を測ったところ、発熱、という状態がおこったために、クリニックに相談しつつ、自分で、私の状態に関して、原因と対策を考えました。


原因

・体温調節の不得手さによって、熱が体内にこもりやすい

原因+α

・自分の体調を把握するのが苦手
たとえ不調でも、「表面化しない不調」、すなわち、倒れたり、吐いたりといった「視覚的に明らかな不調」や、「物理的に自分で解決できなくなる状態」になる直前までの不調、は、どこまで自覚するべきなのかも、主張するべきなのかも、わからない(むしろ、本当の問題はここなのだ!)
「主張」にいたっては、言語の問題もくみ合わさり、明らかな不調でもなかなか主張するのが難しい。過敏と鈍麻も合わさるために、うまく伝わらないあきらめの気持ちまで出てきてしまい、ひどいと、「食べ過ぎておなかが張っている」のと「内臓疾患で緊急を要する」痛みの違いもはっきりと分からないために、後者を放置してしまうようなことにもなる。普通、わからないものなのだろうけれど、おそらくそれでも、入り口の事務員が発見して車いすで早回し診察されるような痛みの場合、あるいてひとりで病院には向かわないと思うし、血がだくだく出ていたら、自転車で転んだ擦り傷でも、促されなくても保健室に向かうようだ。
「どんなふうに痛いの」といった質問も苦手。「頭の中の鳥が頭蓋骨をさわさわこつこつ」といった表現でしかしっくりこない場合など、どのように「ずきずき」「がんがん」という一般的なオノマトペに直そうか悩んでしまう。
周囲の環境も、「胸が痛い?よくあるよ、大丈夫だよ〜〜」というタイプの人が多かったこともあるだろう。
また、「保健室は凄く深窓の令嬢くらい身体の弱い子が行くのだろう、いつもふらふらなのだろう」といった妙な誤解や、優先席のマークと一致しないからどんなにつらくても座るのがしっくりこない、マッチしない感覚も、(今は学習と経験で理解しているが)中高生くらいまで持っていた。

・やたらに我慢強い(本当はそう言う訳ではないが、上記による状態としてそう映る)
・水分補給をしようと心がけても、一度に飲める量が少ない(小さいコップ一杯くらいをすこしづつしかとれない)ために、周囲とあわせられない。(たとえば、ペットボトルが売っていないと、飲みきれないために買おうか迷って、やめてしまう、時間がかかるから、気が引けてしまう など)



思いのほか長くなりましたので、対策実践については次の記事で書こうと思います!