広汎性発達障害(PDD,ASD,自閉症スペクトラム)とは

広汎性発達障害と発達障害


広汎性発達障害とは、生まれつき脳のはたらき方がいわゆる「ふつうのひと」とは違うよ、という意味です。
そのため、よのなかのルールや常識に沿って、「ふつうに」生きていくのがすこし難しく、調子を崩してしまったり、「二次障害」を発症してしまうリスクが高くなります。




発達障害には、自閉症・LD・ADHDなどが含まれ、併発することもあります。
広汎性発達障害は、自閉症のなかまです。

発達障害はそれぞれに特徴が似ていたり、併発していたり、はたまた全く別だったりします。
そして、人によっても特徴が全く違います。
ただし、それぞれに核となる部分はあり、いまはそのなかで外側からみてわかりやすい部分や、本人、周囲がわかりやすく困る部分に関してが診断に使用されています(詳しい原因などは研究途上なのです)。

ここでは、そのなかで「広汎性発達障害」について書きます。ブログでは、「私の広汎性発達障害」を中心に、書いています。

広汎性発達障害(PDD)


広汎性発達障害(PDD)は、アメリカの精神医学で使われる呼び方(DSM)にならって自閉症スペクトラム(ASD=Autism Spectrum Disorder)という呼び方がいまの日本における正式名称となっています。(ほんとうは、自閉スペクトラム症、とよぶそうですが、語呂も悪く、わざわざ「症」と呼称することへの議論もあり、浸透していません)
しかし、わたしの診断書では、「広汎性発達障害」が診断名になっており、これは「診断書においては、ICDというWHOの診断名が使われる」ことによるものだそうです。

しかし、いまの流れとしては、

「自閉症スペクトラムは、虹のスペクトラム(スペクトル)のように、グラデーション状に色々な症状の人がおり、それを切り分けるのは難しいうえに、あまり意味が無い。すべてをまとめてあつかい、そして、全ての人が生きやすいように支援しましょう」

というものになっていますので、あまり名前に固執する必要はありません。




この表の、白以外の部分に入る人を、「自閉症スペクトラム」または「広汎性発達障害」と呼びます(昔の名残として、知的障害を伴なう場合は「自閉症」、知的障害がなく、自閉度が高いと「高機能自閉症」言葉の遅れがなく、知的に高いと「アスペルガー症候群/特定不能の広汎性発達障害(PDD-NOS)/高機能広汎性発達障害(HF-PDD)」、診断は出ないけれど傾向はある、程度だと「グレーゾーン」などと呼ばれることもあります)。



自閉症スペクトラムは、あまり珍しいものではなく、学年に一人はいるくらいの割合で存在します。

さて上の図にしめしたように、自閉症スペクトラム者は、通常それぞれの能力(それはうえの図のような五感に限りません)がバランスよく発達し、また大抵の場合「人間同士の関係」に関すること、つまり言葉以外の目線のやりとりや、「空気」のようなものを感じる能力にたけているのですが、能力の発達にアンバランスが大きく、また特に「人間同士の関係(コミュニケーション)」に関する能力が一般に比べて著しく低い(当事者からするとみんなが高過ぎる)です。
これが、いちばんよく言われる症状です。したがって、「発達凸凹」なんて呼ばれ方もします。私は、この「凸凹」という呼称が、絵画的で記号としてわかりやすく、気に入っています。
他にも、「想像力(計画など)の低さ」「感覚の過敏さ・鈍感さ」「易疲労」などがよくいわれる症状です。

これらはうまれつきの脳の偏りが問題で、後天的な原因(しつけ・根性論など)は関係がありません。
もちろん、どこまでが「自閉症の核となる症状」で、どこからが「そこから環境とあいまってよく出てきてしまうために、症状とみなされているもの」なのか。どこまでが「改善・あるいは治る」たぐいのものなのかというのはよくわかっていません。
しかし、現状では、「根性でなんとかなる」ものではありません。

例えば宇宙で酸素無しで、根性で過ごすことが出来ますか?宇宙で、根性だけでじっとしていられますか?

というようなものなのです。
根性ではなく、工夫で、なんとかするべきことなのです。

工夫ができれば、むしろ能力が高い部分を生かすこともでき、実際にそうして生きている方もたくさんいます。

私の状態


私は、心理士によると


このあたりにいる、典型的な高機能広汎性発達障害である、とのことです。
また、聴覚や触覚に過敏をもち、疲労や痛みの感覚に鈍麻があります。

こういったものごとから、うまくいきるための私の工夫や記録、また二次障害を発症していますので、その記録を、ブログでとっています。






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