2015年8月14日金曜日

生育歴:誕生〜保育園

ある程度生育歴をまとめて心理士に見せたものをもう少し詳しく、感覚的に記述してみようと思います。ですので、①たたき台(心理士に見せたものの一部)②本文(曖昧で私的・詩的な表現だらけ。できるだけ当時の頭のなかを書きたい。)という構成をしています。

生育歴を聞かれた際、書いて見せるにしても、あまり長いものは心理士にしろ医師にしろうんざりするので、生育歴を伝える場合は私のように長く書くのは得策ではありません。しかし、私には短くするということが出来なかったので、精一杯の状態で、医師ではなく心理士のカウンセリングで見せました。


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誕生:未熟児で一ヶ月早く生まれ、保育器。ゆえに発達の遅れを心配されていたが検診はスルー(寝返りだけできなかっただけっぽい)。1歳、好きなおもちゃは本。

保育園:泣きすぎ。あと人と喋れない。文字が読めるのは早く保育園の本は読破したらしい。moltenという文字が気になる。ことばの成り立ちが気になって大人をうんざりさせるまで質問攻め。大人は答えてくれないから、ああ、だめだこりゃ。と思う。就学時健診の色覚異常検査で、「どうやら別の個体には別の感覚と思考があるらしい」と意識して空恐ろしくなる。今でも怖い。みんなが自動で動いているのか、意識をもっているのかわからなくなる。漠然たる不安。

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おひるねをすると上でくるくるせんぷうきが回っていてきれい。ぼぅーっと見る。
終わるとグリーグの「朝」。山々が明るくなってとりのさえずり。まどろむ自分。とろけていて、ここちよい。



ねすごすとこのまどろみを体験できないので嫌なんだけど、おやつは家で食べられる事になって、好きな時間に、制限なく、残してもいい。になる。おやつで良く出たビスケットは好きじゃない。ココナツの独特の匂いがして、ざらざらしてぺかぺかだから。園で手作りしていたゼリー(うす青い、りんご味)が、大好き。おいしい。もむん、と口に入れたら、つるつる。はむ、と噛めば、キラキラ。ああ、いいたべもの。

ごっこ遊びが、おひめさまごっこならした記憶がある。私は「3番目のおひめさま」らしく、ずっと座っていればOKだった。

あとは泥団子をつくったり探検したり色水を作ったりした。トンネルのなかにいいどろがあるんだ。そこにずっといる。安心。

教室の中では固まっていたか、moltenをずっと見てた。クルクルはお昼寝の時に見るものなのだ。moltenはいつでもわさわさいるからいつも見れる。なんだろうなぁ気になる。melonとも少し違う。めどん?あしに?確かにエメラルドグリーンだけど(保育園の先生のズボンのロゴ)、ピンクもある。なに?
先生やお友達に話しかけるのが苦手、お願いや要求「わがまま」が言えない、でも一人でどうやって行くのかわからない(一人では行ったこと無いからね)。一人で行動出来る範囲が広まると、失敗しながら試行錯誤しながらできることがその範囲内で増える。そして気になったことは極める。これはすべてにおいてそう。

本の部屋で座って全部読んだ。
だから近所の本屋さんの絵本コーナーは読んだことあるものばかりになってつまらない。買わなくても本は読めるから、どうせならおもちゃを買ってくれ、とごねる。
家にあったボロボロの、遠い親戚と思われるおじさんからのお下がり「三匹のおばけ」と「人類の進化の本(タイトル不明)」「まんが ことわざ」を家ではずっと読む。アウストラロピテクスという名前が気に入った。ずっとアウストラロピテクス、アウストラロピテクスと言う。口が心地よい。

なぜかわたしにずっと「バーカ」って言ってくる女の子がいて、その子がいる部屋の近くは怖い。いみわからない。多分私がトロイからなんだろうなあと漠然とはわかっているが、どうしていいかわからない。

牛乳はぬめっとしてにおいがあって、おちゃともジュースとも違って重たくて気持ちが悪い。飲めない。しかも、コレールのおわんに入れて飲まなければならない。コレールはまだマシだが、プラだともっとひどい。傷の中に他ののみものの匂いや味が残っている。それがプラの匂いと混ざる。吐き気しかない。
半分だけにしてもらってなんとか飲んでいた。ある時先生が半分にするのわすれて、仕方なく全部飲んだ(パック)。やっぱり美味しくはないし、一気に水分が胃に入ってタプタプ。一度にたくさん食べたり飲んだり出来ない消化器。しかしとりあえずこれで牛乳は「一気に」を覚えて攻略。


クルマに乗るとぐわんぐわんしていっつも気になるの「なんでそらはそらっていうの」「うみじゃだめだったの」「なんでうみはうみなの」「そらじゃだめなの」

延々毎回聞いてうんざりさせることにかけて一流。

そのうち「ああ、大人に聞いたってダメだ」と理解するけれど、やっぱり気になったら放おって置けないから、メモ的に聞いちゃう。栞にするの。


ぼんやり漠然とした不安とその中のキラキラ・興味に生きている。




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