2015年8月13日木曜日

時と場合で伝え方を変える



仕事で、複数の人が集まる場所に行きました。

ここのところ調子がよくないのと、その建物が音がごんごん響く場所だったので、デジタル耳栓をしていきました。

行ってみたら、思っていたより人が少なくて「どうも、耳栓が悪目立ちしそう」
ただし、これは想定していたので、この時点で先手をうちました。


一番話しをしやすそうだと勝手に思った人に、耳栓につけているカードを示して

「これをつけていないと、環境音で声が聞こえないので、失礼に見えるかもしれないけど、つけていますね。ごめんなさい。」

と話をしました。

怪訝な顔をされることもなく「大丈夫ですよ」とにこやかに言っていただき、そのまま会に参加することができました。
見た目にも、ちょっとイヤホンとは違う感じで、「簡易補聴器」に近い感じもするので、受け入れやすかったでしょうか?これがヘッドホンならどうだったのだろう(やっぱり難しそうですね。使い分ける必要がある。けれど、本当にヘッドホンやイヤーマフなしで外出が難しい人に関してはどうなのか?)?

正確には、私は調子にもよりますが「聞こえなくなる」ことはまれです。どちらかというと、「聞こえているけれど、よくわからない・言葉として理解出来ない」や、「環境音が混ざって体調がしんどい」ことが多く、今回も、「自覚は無いかもしれないけれど、限界になる前に、とにかく感覚刺激を減らそう」ということでつけていたものでした。

けれど、そこまで説明する必要は今回、ありませんでした。

また、くどくどと説明することは、相手の時間を奪う行為です。

それが必要なときもありますが、「発達障害」であることを説明すること、「聴覚過敏」を説明すること、は、こういった「そこまで親しくもなく、また、発達障害の理解ではなく、

・その場で
・特定の行為やものを

受け入れてもらう、「失礼だ」と憤慨されてしまう前に、「そういうことか」と思ってもらうだけなら、それは必要ないですし、また、しないほうがいいです。おそらく、言語に頼らないNT(定型発達者)にとっては、感情を込めず理詰めでくどくど説明されるよりも「ちょっと事情があって、失礼かもしれないけれど、ごめんね。許してね」と、

①「大まかな理由」=ちょっと事情があって
②「あなたの気持ちへの尊重」=失礼かもしれないけど、ごめんね
③「要求」=許してね

が伝われば、OKであって、理由やメカニズムをくどくど説明することは「イタイ・めんどくさい・(嫌な言い方ですが)これだからアスペは(ex 事例はかなり違うのであれですがこんなイメージです)」と思われてしまうのだろうと推測します。

これでも伝わらなければ、もうやりようが無いので、どうしても必要なら関係なんて考えずにお役所的に相手が仕方なくでも認めればよい、という理屈で理詰め。必要がないなら、その人とは関係を作れないなぁ。
でもできれば、うまく折り合いをつけたいなぁ。いつもしんどい・またできないわけじゃないから、余計に面倒だ。どうしたらいいのかな。

とりあえず今の所はそんなふうに思います。


性格の悪いあけすけなものいい、考え方ですが…
「だって、みんな僕の家のことすごく興味しんしんだったし……。こういうことって隠そうとするとかえってつつかれるんだよ」
「大丈夫。明らかな弱点を掲げるとみんないじめたりしないし。小学生だって同情するの大好きだから」

(『7's blood』瀬尾まいこ より抜粋)
「先手を打つ」ことの効果を端的に表しています。




以前も載せましたが、私がラミネートして耳栓のケースにつけているタグです。


0 件のコメント:

コメントを投稿