2015年5月11日月曜日

WAISってどう生かす?


私は、1年ほど前にWAIS-Ⅲを受けています。
これはふと思い立ってその所見を写真にとって余白を作り、自分で書き込みしたものです。ものすごく役に立つわけではありませんが、ちょっとおもしろいです。
また私はこの用紙以外に、もう一枚、文章の所見(検査態度や、その他の心理検査を含めたもの)をもらっています。それにも書き込みをしています。そっちは、「ふーん。と思った。」ばかりですが・・・。
わりと値段が高くて痛手だったのですが、こういう検査みたいなものは面白いので好きです。


この後、「これをもとにしたカウンセリング」を受けてみたのですが、どこがこれをもとにしてるのか、方向性・ゴールやカウンセリングと医療とのつながり、システムがまったくつかめず、確認しても確認しても「あなたはどうですか?」「どうしたいですか?」といった、全く意図の読めない、雲をつかむような答えしかかえってこないため、意味がわからないので困ってしまい、カウンセリングは中止しました。
おそらく、いわゆる「傾聴」を主とした「共感的に、言いたいことを吐き出してもらう」方法だったこと、わたしが自分の特性をうまくつたえられなかったことで齟齬があったのだと思います。カウンセリングってそういうものですから、しかたないですね。

ただ、カウンセリングを受けてみたことで、自分が客観的にみると「人間関係に困って」いて、「コミュニケーションに難あり」「目を見たり、相手のしぐさから読み取ることをせず、言葉ありき」「言葉は流暢だが、本当に理解してるか疑問」にみえることがわかりました。

最終的に意味がわからないことによるパニックで幕を閉じ、カウンセリングは失敗で、合わなかったように見える結果ですが、こうやって落ち着いて書き出してみると、実は「自分を知る・分析する」目的はある程度達成差されており、成功だったのかも・・・?と今新たに思い直しました。困り事がわからない特性を持っているので、やっぱりこういう外部からの評価は必要なのかもしれませんね。

しかし当時は「結局WAISを元にして何かしたりしてない・・・」と困っていたことに最近気づいて、ふと書いてみました。
やっぱり「話す」ことより「書く」こと、視覚的に見て確認して安心したいという癖があるみたいです。

IQの高く出た部分と、低く出た部分で、

・「例えばこんなエピソードがあったな」といった象徴的な出来事
・それによってできやすいことと苦手なこと
・関連する感覚
・ちょっとした感想
・ここには出ない関連した特性と思われること

の、思いつくこと書きました。
それから、特に困ることに関しては「困らないためにどうするか」を今わかるだけ書きました(完璧に全部書こうとしないこと)。
私の場合、大して手助けがいらないタイプなので、サポートブックみたいなものはあまりいらないのです。そして、そういうものは、やはり子ども用・知的障害を合併している・ないしは自閉度の高い人を主に対象としているつくりなので、私には向きません。自分でどうにかする方策をたてます。しかもそれができるので、それがいいのでしょう。
また、すでに成人しているため、何らかの二次障害等で特性が強く出ている場合などを除き、基礎的なスペックが上がることはあまり期待できない(「特性」と言われていても、実は根本原因を取り除けば改善する部分もあると思っていますし、また自閉症スペクトラムの研究が完成しているわけでもないのでどこが基礎のなのかはわかりませんが、本当に基本的な部分)ので、この状態でそこそこやっていく方策を立てます。

書き出してみると、「言語理解はやたら高いのに、人とのかかわりにおける文脈が読めない」のがぼやーっと浮かんできて、なるほどと思います。

そして、今まではあまり自覚していなかったものの、最近昔の友人と会って、いかに自分の言動がぎこちないかを実感した次第です。とてもびっくりしました。
しかも、今までそれに全然気が付かなかったのがおもしろいです。
それでもそこそこ私を受け入れてくれるので、みんな優しいんだなあと思います。


それから問題ないような書かれ方をしている部分の所見について、本当はそれって日常では困ることが多い所かも!とか、実はその時困ってたかも・・・という部分についても、自分で書き込みをするので、すっきり?します。もちろんそれが特性なのか性格なのか、わかりませんが、周りとの齟齬によるストレスが多い性質のようなので、自分が自分のことをわかってあげるようにしました。

例)
・「まじめにきちんと、非常に集中して検査を受けていた」
→「それは、やるべきことがわかっているから。むしろ、それしかできないのは問題。困ってもとにかく言われたことややるべきだと感じたことを強引にやろうとしてパニックになったり、バーンアウトしないと止まれない。適切なブレーキが必要。休憩の練習を。」



発達障害の本を読んでも、「100%あてはまるわけではないから、私はやっぱり努力が・・・」などとうじうじしてしまうような部分があるので、こうやって本や検査は自分のエピソードを書き込むと結構利用しやすい時もあります。
結局こだわっているなら、書き出してすっきりしてしまったほうがいいかとおもいます。げんに、今まさに割りと「しょーもな!」と思いながら書いています。

でも時々新しい発見があることや、自分のことだけでなく、人間全般の認知のシステムにまで思いを馳せたりして、楽しい考え事ができることもあります。

すぐに使えることではありませんが、こうやって書き出すことで、必要なときに必要なことができればいいなあと思います。
そのうち私は、こういう分析が必要なくなるのだろうけど、今はこういうことをするのが面白いです。

子どもだと、WISCで、療育の方向性を決めたりしますが、他の成人の方はこういう検査をどうしてるのか、あまり出てこないので、気になります。診断に使うために受けているからでしょうか。




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